キャリアブレイクのすすめ
キャリアブレイクとは
キャリアブレイクとは、キャリアを積むビジネスマンが一旦そのキャリアにブレイク(休憩)を入れ、
更なる飛躍や自分の本来の道へのインプット時間を持つことである。
今までのキャリア=安定からの一時的脱却
若村:
先日出版されたセレンさんの書籍「英語のあたらしい読みかた」読みました。
驚きました。4年前は全然英語ができなかったんですね。
セレン氏:
英語が全然喋れない自分にショックを受けて英語の勉強をはじめました。
はじめは、名前くらいしか言えなかったんです。
自己紹介をするときに「大阪出身です」って言いたかったんですけど、全然出てこなくて、“Osaka is… my place…?” みたいな。
若村:
そんなに(笑)最初は英語の学習法の研究をされたそうですね。
セレン氏:
まずは、効率的な英語の学習法の研究に時間を費やしました。
時間を無駄にしたくなかったんです。
僕の中のイメージとしては、英語ってみんなが挫折しているものだったんです。
そういうたくさんの人たちの二の舞いになりたくないと思っていて、結構シビアに研究して、自分なりの勉強法をしっかり見つけました。
ただの暗記では英語って使えないんですよ。
自分の思いとか考えを英語にするんです。
若村:
それは、どういうものなのでしょう?
セレン氏:
単語帳を使った英単語と日本語訳の丸暗記ですね。
英単語一つに対応する一つの日本語があるわけじゃないじゃないんです。
あと、リスニングのトレーニングをするときも、ただCDを流して聞いているのでは絶対に英語は伸びません。
英語の聴き方もそうだし、読み方もただ受け身で読んでいるのではだめなんです。そのあたりは細かく書籍の方で理由や具体的な方法をまとめさせてもらっているので是非参考にしてください。
若村:
アクティブリーディングですね。
確かに単語帳で単語を覚えるって試験が終わった後、全く頭に残らないですよね。
日本の学校の英語試験はそういう覚え方で一時的に乗り越えられてしまうけど。
※アクティブリーディングとは、英語を読む上で、その文章を読む先に何かを見据える意識を持ち、しっかり心に波風立てながら読むこと。(セレン氏の書籍”英語のあたらしい読み方”より)
アウトプットの強制力がセブ留学の強み
若村:
今回、セブの語学学校で授業を受けてみて、セブ留学ってオススメできると感じましたか?
セレン氏:
効果的だと思います。
特にセブにいってから英語しようじゃなくて、日本で英語の勉強頑張ってきたけどアウトプットの場がないと感じている人に最も適した場所かなと思います。
2日間語学学校で勉強したのですが、この2日で20時間英語を話し続けたんです。
いくら一生懸命日本でスピーキングを勉強しようとしたって一人では話し続けられないですよね。
そういう英語を話さなきゃいけない場を作れるのはこのセブ留学のすごいところです。
若村:
全くその通りですね。
ほとんどの授業が先生一人に生徒一人のマンツーマンで行われていて、自分が喋らずには授業が進まない環境なんです。
先生が待っているからイヤでも英語を話します。
これがフィリピン留学のすごいところで、
欧米留学では、一日4,5時間の10人以上のグループレッスンが一般的なのに対して、セブ留学は一日8時間のマンツーマン授業を受けて費用は何と半額以下です(笑)
学校選びの前にエージェント選びが大事
セレン氏:
ただ、セブにきて1.2ヶ月ここに来れば何もしなくても英語がペラペラ話せるようになるのではないかと幻想を描いてくる人が多いようですね。
どんな環境においても、向かい合う意識と努力で差は出てくる、英語が伸びるも伸びないも原因は、まずは自分自身の描いている姿がいかにクリアか、によるのだと思います。
また学校選びによっても差は出てくるでしょうね。
今回様々な学校があることを知り、
今のセブは実は学校選びの前にエージェント選びが大切かなと思いました。
若村:
同感です。
私も昨年強く感じたのは「今のセブに足りないのは本当のユーザー目線でカウンセリング、マッチングしてくれる機能」だなあと。
それで起業してしまいました(笑)。
うちはお客様の学校選びでも細心の注意を払います。
一生懸命勉強したいと言っても、単純に門限厳しく宿題多く罰則多い学校が誰にでもいいかというと違う。
明らかに校風が合わなくてモチベーションが続かないケースを多々見て来ました。
その為に弊社では、ご本人のゴール設定に加え優先順位の整理、志向確認などもカウンセリング時に丁寧に行うように心がけています。
さて、話を戻し、セレンさんからみたセブ留学効果的な活用法を教えて下さい。
セブ留学の効果を最大化するためには
セレン氏:
セブ留学は、短期実践。短い留学期間でひたすらアウトプットできる環境に身を置きますよね。
だから留学前や授業の前後にしっかりと予習したり復習したりして、インプット・定着させる時間が必要です。
そこがちゃんと作れればセブ留学は成功します。
さあ料理をするぞという時に冷蔵庫の中に素材がなかったら料理ができないのと同じで、単語や文法の基礎が全くないのに英語を話すことはできないですよね。
例えば、どこかで牛肉を仕入れる時間をつくるから、牛肉を使った美味しい料理を作ることができるんです。
留学前、留学後、授業前、授業後の インプットと定着をさせる時間も合わせると効果的だと思いました。
英語の壁を壊してあげたい
自らが英語学習者でもあり英語学習者を支える立場でもある2人が自分の経験をもとに”英語”を語る。
若村:
英語が最低限できるようになった今、人生が大きく変わった気がします。
一番大きいのは、仕事をするエリアの制約がなくなったことですね。
サラリーマン時代から、何か商売ネタを見つけたら攻めて行きたいと思ってきたけど、今はその場所が日本だけじゃない、自分のフィールドは地球だって。(笑)
セレン氏:
もとから英語出来る人は気づかないと思うけど、自分が日本人以外と喋っていいと思っていなかった。
僕なんかは英語を使い始めるまでは外国人って、別の生き物だと思っていました。
外国人がいても完全に無視していました(笑)。
ハワイに行った時、ショップで店員さんに英語で話しかけられても堂々と無視している日本人を見て気づいたんです、自分もそういう人の一人だったんだなあって。
若村:
英語の壁を壊したいですね。
セレン氏:
僕の感覚でいうと一年あれば十分英語は伸びます。
僕は完全に独学である程度感じました。
これはいけると。
僕は、日本にいながら、毎日休みなく仕事しながらでしたが、可能な限りの時間を費やし勉強しました。
英語の勉強のやり方を間違えないことと、モチベーションを続けるということが意外に重要です。
あとはタイミング。
「セブ留学したいんですけど…」という人に最適なタイミングを教えてあげられたらなぁと思うんですよね。
モチベーションが落ちた時の対処とは
セレン氏:
実は誰でもモチベーションが落ちる。
落ちるときが大事。
落ちた時は、一旦やめればいい。
体がそういう風に反応しているだけなので。
モチベーションが落ちているときが実は伸びている時なんです。
スポーツ選手のスランプもそれは、伸びている時期なじゃないですか。
力がついている証拠。
自分ができるようになっているけど その実感が薄いからつまらなくなってきている。
何日か休んでもいいんですよ。
歩く、というのは少し止まる、と書くくらいですから。
若村:
同感です。
わたしもセブ留学の生徒さんにモチベーション下がったら一週間海外旅行に行って来ることをオススメします。
それから帰ってくると勉強しようという気持ちになって戻ってくるんです。
セレン氏:
それはいいですね。スイッチの切り方が下手な人がいるんです。
ずっとかたくなに浸っていれば伸びるのではなくて、一旦ゼロにして反動を使うというオプションも用意しておくことが挫折を防ぐ一つのポイントです。
モチベーションが下がったらそれは合図。
今までやってきたことが実りつつ有る証拠なんです。
若村:
週末は強制的に遊びを企画する等、息抜きやリフレッシュを工夫している学校も多いです。
それに加え、今後は生徒にどう成長実感を提供していくか、それが業界の共通課題ですね。
我々も学校経営者と一緒に考えていければと思います。

セブ留学の効果と実績は確かなものになりうると評価しているセレン氏と、留学エージェントとして個々の英語学習の効果の最大化させることに使命感を抱く若村。
英語を本気で学びたくてセブ留学を検討している人の背中を押していきたい、セブに期待して来てくれた人たちが喜んで帰ってくれる留学にしてあげたいと話す。
セレンさんが執筆されたフィリピン留学に関する記事
「
2015年10月22日|格安で英語留学したければフィリピンへ行け(東洋経済オンライン)」
の中で二人の所見をお読みいただけます。